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昔のこと ページ4

いつも通りの毎日だった。




冬「ねぇ!乃杏!また同じクラス!」



「冬空ちゃん!!今年もだね!!」




満開の桜が咲き乱れる頃。



新しいクラスにがやがやと騒がしい教室。



少しだけ、わくわくしていた。






「今年もできなかったね?彼氏」



冬「乃杏に関してはガード硬いだけだと思うけど」




ガードが硬いというか。




好きって思える人がいなかった。




いつも心は凪いでいた。




女の子特有のキラキラとか



彼氏がねー?とか、きゅんきゅんするとか





全然そういうの分からなくて



というか、現れなくて







高3の春になった。




冬「でもさ?人気の目黒くん同じクラスだって」




座席表見てみ?と冬空。





「目黒くんって言われても、分かんないし、」




冬「え!?いちばん有名だけど!!」





分かんないものは分かんない。




「そんなかっこいいの?」




冬「よく告白されてるよ。皆断ってるらしいけど」




「遊んでないんだ?」





冬「好きな人いるらしいよ?」






話半分に聞いていると突然前の席に座る冬空ちゃん。




冬「乃杏だったりしてね?」




「ないよ?」




冬「でも学年1可愛いってみんな言ってるよ?好きって男の子多いし」





「ないよ?」





何言ってるの、冬空ちゃん。





いいな。きっと女の子たちも



そんな人好きになったら




毎日キラキラして





ちょっとしたことで嬉しくなって



ちょっとしたことでドキドキして




楽しいんだろうな。










しばらく他愛のない話をしていると




騒がしい声が近づいてきた。









黒「俺だけクラス離れたんだけどー」





他のクラスの男の子たちと入ってきた蓮くんは



その中ですごく輝いていて




この人があの目黒くんなんだって






一瞬でわかった。









楽しそうに話しながらこっちに向かってくる。




一瞬だけ目が合って、そのまま


私の後ろの席に座った。







黒「ねぇ」





「は、い、!!」




振り返るとキラキラした笑顔で、私を見る蓮くん。






黒「もしかして、真白乃杏さん?」






「、えっ?!」



なんで知ってるの???


え、待って無理、変に目立ってた?私、。




「なんで、知って、」


黒「有名だから、学年で1番可愛い子だって」





どんな形であれ、名前を知られていた。










それが蓮くんとの出会いだった。

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作者名:あまつかくらげ | 作成日時:2024年3月20日 21時

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