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じゃあ、私が見たあれはなんだったのか。
たしかにあの人はお父さんで、隣にいたのはお母さんじゃない。
そこに間違いはない。
「淳さんに直接聞いてみなきゃわかんないですね。」
彼はそう言って微笑んだ。
2杯目のオペレーターを飲み終えたところで彼は帰宅した。
いろんなことで頭の整理がつかないまま翌日を迎える。
今日が休みで本当によかった。
軽く身支度を整えて、向かう先はお父さんが入院している病院。
私が顔を出すと嬉しそうに手を振ってきた。
「ああいうことは早く言ってもわらないと困ります。」
「ごめんごめん。忘れてたの。」
「ていうか舘様と知り合いなんて初耳なんですけど。」
「あーれ、覚えてないの?」
「…?」
「まあ無理もないか。Aが4歳の時だもんな。涼太と遊んだの。」
「遊んだ…?」
「あんときゃ翔太もいたか。」
「へ?」
「しょっぴーだよ、しょっぴー。舘様知ってるなら、わかるだろ。」
この人の話によると、サーフィン仲間と約束をした時に私も海に行きたがったらしい。
友人に相談したところみんな家族を連れて行ってバーベキューでもするかという話になり、お母さんと私も海へ行くことになった。
ただ、私はそれっきり海へ行かなくなった。
クラゲが怖かったから。
私が覚えているのはそれだけ。
…だめだ。
頭が痛くなってきた。
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涼-suzu-(プロフ) - 蓮和さん» ありがとうございます。みやだてくんはやっぱりバブめですよね。笑 共感していただける方がいて嬉しいです。次回もよろしくお願い致します(՞ ܸ. .ܸ՞)" (4月2日 16時) (レス) id: 6a2e5ac073 (このIDを非表示/違反報告)
蓮和(プロフ) - 完結おめでとうございます!垢は違いますが毎度コメントさせていただいてますバケモノです。素敵な作品をありがとうございました!!宮舘さんとの恋ってやっぱりいいですよね(?)私も宮舘さんは結構バブい域にいると思ってますw 第8弾も楽しみです! (4月1日 21時) (レス) @page45 id: 69e5d6eaed (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:涼-suzu- | 作成日時:2024年3月25日 17時