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「…舘様、」
「僕のこと、知ってくださってるんですか?」
私は小さく頷いた。
知ってるもなにも、尊敬してやまない推しだもの。
「ちょ、ちょっと失礼します。」
彼に断りを入れて店の前に出る。
先程スマホが震えたのは父からのチャットだった。
"言い忘れてた!涼太が来たらお店閉めてあげて。よろしく〜。"
「よろしく〜って…。」
ため息をついて、看板を店内へ入れた。
お父さんが下の名前で呼ぶほど彼と仲がいいなんて…。
タイミングよく彼が来たからわかるものの、来なかったら"涼太って誰?"となるところだった。
「すいません、お待たせ致しました。」
ここはきっと彼の憩いの場。
ファンであることは伝えないでおこう。
「シャンディガフをいただいていいですか?」
「かしこまりました。」
突然推しと2人きりの空間。
私は恋愛シュミレーションゲームの中にでも迷い込んだのか?
「シャンディガフと、こちらは本日のお通しです。」
プロを辞めてからそんなに時間は経っていないし、普段は自炊しているから腕は鈍っていないはず。
でも、料理上手な彼に提供するのは緊張する。
「いただきます。」
私の目を見て手を合わせ、割り箸を割る仕草から全ての所作が美しく見えるのは才能だと思う。
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涼-suzu-(プロフ) - 蓮和さん» ありがとうございます。みやだてくんはやっぱりバブめですよね。笑 共感していただける方がいて嬉しいです。次回もよろしくお願い致します(՞ ܸ. .ܸ՞)" (4月2日 16時) (レス) id: 6a2e5ac073 (このIDを非表示/違反報告)
蓮和(プロフ) - 完結おめでとうございます!垢は違いますが毎度コメントさせていただいてますバケモノです。素敵な作品をありがとうございました!!宮舘さんとの恋ってやっぱりいいですよね(?)私も宮舘さんは結構バブい域にいると思ってますw 第8弾も楽しみです! (4月1日 21時) (レス) @page45 id: 69e5d6eaed (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:涼-suzu- | 作成日時:2024年3月25日 17時