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「言ってたじゃん、あの時。」
「…、」
「お父さんと一緒に働くって。」
「…!」
「叶えたいんだけど、その夢。」
「…好きにしろ。」
「うん。好きにさせてもらう。」
私は見逃さなかった。
一瞬お父さんの口角が上がったことを。
「あー、しんどかったぁ!」
家に着くなりベランダに出て煙草を吸い始めるお父さん。
それを見て呆れつつも料理の支度を始めた。
しばらくするとインターホンが鳴って、彼がやってきた。
自宅でお父さんが好きそうなものを作ってきてくれたらしい。
「父のためにありがとうございます。」
「いえいえ。料理のプロであるAさんに食べていただくのは緊張しますが、お手柔らかに。」
「やめてくださいよ。」
推しが作った料理を食べられる日がくるなんて…と寧ろ心の中は喜びでたくさん。
「堅い堅い。2人とも距離感どうしたよ。」
え?という声が彼と重なる。
「あの時みたいにラフにいこうぜ。」
「そんなこと言われても私覚えてないもん。遊んだのだって1回だけって言ってたじゃん。」
「Aは涼太くんって呼んでたし、涼太はAって呼んでたな。」
「え、俺呼び捨てだった?」
ふと現れた素の彼に少し胸が苦しくなる。
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涼-suzu-(プロフ) - 蓮和さん» ありがとうございます。みやだてくんはやっぱりバブめですよね。笑 共感していただける方がいて嬉しいです。次回もよろしくお願い致します(՞ ܸ. .ܸ՞)" (4月2日 16時) (レス) id: 6a2e5ac073 (このIDを非表示/違反報告)
蓮和(プロフ) - 完結おめでとうございます!垢は違いますが毎度コメントさせていただいてますバケモノです。素敵な作品をありがとうございました!!宮舘さんとの恋ってやっぱりいいですよね(?)私も宮舘さんは結構バブい域にいると思ってますw 第8弾も楽しみです! (4月1日 21時) (レス) @page45 id: 69e5d6eaed (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:涼-suzu- | 作成日時:2024年3月25日 17時